病気の原因や症状、対策など、健康について配信します。
高血圧症は血管の状態が悪化する病気なので、全身に疾患や不調が起こる可能性があります。
その中でも、特に疾患が多いのが心臓です。
心臓は血液を送り出す器官ですから、一番血管が詰まりにくいイメージがあるかもしれません。
それなのに高血圧症で心臓に疾患が起こりやすいのは、他の部分で血管が詰まってしまうことで、心臓に大きな負担がかかるからです。
血管の状態が良好であれば、心臓も普通の強さで血液を送り出せばいいだけですし、血液もきちんと全身を巡っていきます。
しかし、高血圧症になると血液の流れが悪くなるので、心臓はさらに強い力で血液を押し出さなくてはいけません。
この状態が続くと、心臓は常に最大限の力を使うことになるため、負担がどんどん大きくなり疲弊します。
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そのため高血圧症になると心臓に影響が現れるのです。
ちなみに、ずっと強い力で血液を送り出す働きをしていると、心臓の壁は厚くなってしまい肥大化していきます。
これが心臓肥大という心臓病で、心臓肥大になると心機能が低下して心不全などが引き起こされます。
また高血圧症になると、心臓に必要な栄養素や酸素を届ける役割を持つ冠動脈に、動脈硬化が起こるリスクが高まります。
冠動脈に動脈硬化が起こると、血管がぎゅっと収縮したり詰まったりするため、血液がスムーズに届かなくなって心筋梗塞や狭心症が起こります。
心臓は生命を維持するために必要不可欠な臓器ですから、高血圧症によって疾患が発生すると命の危険性も高まるので十分に注意しましょう。