病気の原因や症状、対策など、健康について配信します。
貧血の原因と言えば、血液が減少して不足することと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、正確にいうと血液の量が少ないのではなく、血中に含まれるヘモグロビンが不足してしまうことが貧血の原因なのです。
血液というのは、液体成分である血漿と血球成分と呼ばれる赤血球や白血球、血小板によって構成されています。
ヘモグロビンは赤血球に含まれている色素であり、この赤い色素の濃度が低いと貧血が引き起こされるのです。
よく、血液は栄養分と酸素を運ぶ働きがあると言われますが、この酸素を運ぶ働きを担っているのがヘモグロビンです。
血中に取り込まれた酸素はヘモグロビンによって運ばれていくため、ヘモグロビンが不足すると細胞に酸素が届けられなくなります。
人間の体を構成する細胞が酸素不足になると正常な働きを維持できなくなるので、体は代償反応という生命維持活動を行います。
スポンサーリンク
酸素が欠乏することによって起こる代償反応は、血液循環を促進したり、呼吸によって酸素を取り込もうとする反応です。
血液が循環すればヘモグロビンが体内を巡って酸素を届けますし、酸素を取り込めばその分ヘモグロビンの運ぶ酸素量を増やせます。
貧血というのは、ヘモグロビン不足や代償反応によって起こる症状です。
例えば酸素が行き渡らないことでめまいやふらつきが起こったり、血液の循環が促進されることで動悸がしたり、たくさんの酸素を取り込むもうとして息切れが起こります。
つまり貧血を改善するには、単に造血作用を求めるのではなくヘモグロビンを増加させる必要があるのですね。