母が乳がんを患ったのは、38歳の時でした。

健康ナビ

病気の原因や症状、対策など、健康について配信します。

▼MENU

乳がんは後遺症が辛い

母が乳がんを患ったのは、38歳の時でした。


私は当時小学生でしたが、母は商売をしていましたので、まともな休みはほとんど取れず、ストレスと疲れもピークだった様に思います。


そんな折り母が右胸に小豆大のしこりを見つけて、どうしても気になると言って、珍しく仕事を休み病院で検査を受けました。


検査は当時触診でしたが、結果は良性と言う事で何事も無く、家に帰されたのです。


しかし、そこから半年後にしこりが少し大きくなった気がすると、違う病院で精密検査を受けたところ、なんと母のしこりは悪性腫瘍で乳がんのステージ2と3の間だったのです。


スポンサーリンク



母はすぐに手術を受ける事になりましたが、当時の乳がん手術は胸を温存するよりも、命を優先する様な方法が主流だった為に、右胸全摘と共に脇のリンパ節から筋肉までをえぐる様な、大きな手術になってしまいました。


後々、脇のリンパ節まで摘出する必要は無いと、手術の方法は随分進化した様ですが、母の場合は脇まで繋がるリンパと胸を全摘した事もあり、その凄まじい傷と、右腕の後遺症は相当なものになったのです。


まず手術を受けてから2ヶ月は、痛みとだるさで全く右腕が上がりません。まるで引き攣れたような傷のせいもありますが、それよりもリンパ液が右腕に溜まってしまい、左腕と比べると右腕は浮腫んでパンパンに膨らんでしまいました。


膨らんだ右腕は常に重だるくて、小さなショルダーバッグを肩にかける事も困難になり、母はとても辛そうでした。


現在は乳がんから28年目に入り、乳がんの転移もありませんし元気に過ごしていますが、やはり浮腫みは相変わらずです。


乳がんの手術を受けると言う事は、そう言った後遺症もセットである事を頭に置いて、挑まなければならないと、母をみて痛感している次第です。


スポンサーリンク