大動脈瘤といえば危険な病気ですが、患者が高齢者である場合にはどのような選択肢が残されているのでしょうか?治療ができるかどうかの可能性や、行ったことによる合併症のリスクや、発生しうるトラブルについて踏まえて、じっくり考えてみましょう。

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高齢者の大動脈瘤は治療すべき?治療リスクとの関係について

大動脈瘤は、放っておくと瘤が大きくなって破裂し、突然死を招くこともある危険な病気です。


瘤を大きくしないためには高血圧や動脈硬化が進行しないように、生活習慣や食生活を変えたり、薬物治療を行う必要があります。


また、瘤が大きかったり破裂する可能性が高い場合には、手術をして取り除くなどの治療をしなくてはいけません。


ただし、高齢者の場合だと安易に治療を勧めることができないのが実情です。


と言うのも、大動脈瘤の手術自体は経験豊富な医師であれば安全に行うことができるのですが、手術後には合併症を発症するリスクがあります。


肺炎や四肢の筋力の低下、手術部位によっては痴呆になる可能性もあり、高齢者ほど合併症のリスクは高くなります。


つまり、高齢者が大動脈瘤の治療をする場合は、このようなリスクを踏まえた上で治療法を決定しなくてはいけないのです。


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破裂する可能性があるかどうかは、瘤の大きさも関係していますが、生活活動や血液や血管の状態も関係しています。


極端に言うと、適度な運動と規則正しい睡眠、バランスのとれた食生活をしていて、高血圧でもなく動脈硬化の状態も見られないのであれば、破裂する可能性は極めて低いです。


それなのに治療をすることで合併症が起きてしまったら、逆に不自由な生活を送らなくてはいけなくなります。


もちろん治療をするかしないかは、本人や家族が決めることです。


しかし医師に言われるがまま治療を行うのではなく、大動脈瘤の現状や治療リスクをしっかり確認して、納得してから決定しましょう。

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