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胃癌の治療というのはステージによって異なりますが、癌細胞を取り除く場合には手術が行われます。
この時に使われるのがドレーンという腹部の術後排液用チューブです。
ドレーンを使う目的は、治療と感染症予防、そして術後の情報を得るためです。
治療目的としては、血液や膿、消化液の排出と洗浄液や薬液を注入することです。
胃癌の手術後は臓器が正常に働かないため、体液をコントロール出来なくなってしまいます。
体液が適切にコントロールされないと、術後の回復が遅れてしまうのでドレーンによって排出します。
また、胃の内部の手術になるため消化器官を洗浄したり、薬液を注入して回復をサポートしていきます。
そして、胃癌の手術をすると死腔が形成されている可能性もありますし、縫合が不完全ということもあります。
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こういった状態は感染症にかかりやすいので、ドレーンを入れることで術後の感染症から守ります。
情報というのは、出血に異常がないか、消化液が漏れていないかを確認することで、術後の異常を速やかに発見するためにドレーンを使います。
管理方法は、排液や吸引機、走行などで開通性を確認したり、皮膚の状態や痛みがないかを挿入部に確認した上で、色、量、匂いそれぞれに正常か異常かを確認していきます。
と言っても、当然ですが管理は看護師が行うので、自分ではドレーンが取れないようにする以外、特に気をつけることはありません。
ただし、もし自分でも何らかの異常を感じたら、速やかに看護師に伝えて術後の回復がスムーズに行われるようにするといいですね。