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逆流性食道炎は、食道が胃酸などによって炎症を起こしている状態なので、一見運動不足とは何の関係もないように思えるかもしれません。
しかし、実は運動不足が原因で逆流性食道炎になることがあるのです。
それは運動不足によって筋力が衰えるからです。
食道と胃は繋がっていますが、普通の状態であれば胃酸が食道に流れ込むことはありません。
この逆流を防いでいるのが、下部食道括約筋という筋肉です。
下部食道括約筋は食道と胃のつなぎ目部分に存在していて、この筋肉がしっかり収縮することで胃酸が逆流しないように働いてくれます。
ですが、筋肉というのは加齢とともに衰えるものですし、鍛えないと収縮力も低下して緩んでしまいます。
つまり手足の筋肉と同じで、運動不足になると下部食道括約筋も衰えてしまい、胃酸が逆流しやすくなり逆流性食道炎になってしまうのです。
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ですので逆流性食道炎を治すには運動も必要なのですが、下部食道括約筋は内臓にある筋肉なので普通の運動では鍛えられません。
この筋肉の働きを取り戻すには腹筋を鍛えるのが効果的なので、腹筋運動が一番の解消法になります。
ただ逆流性食道炎になっていると、腹筋運動が逆流を引き起こすこともありますから、負担の大きい運動は止めましょう。
姿勢を正して椅子に浅く腰掛けたら、お腹の筋肉を使って両足を数cm上げる、仰向けに寝転んだら両足を曲げて腹筋の力で頭を軽く膝の方に引き上げるなど、負荷の少ない運動を無理しない程度に続けてください。
例え負担が軽い運動でも、毎日続けることで腹筋が鍛えられて逆流を防げるようになるので、習慣にするといいですね。