病気の原因や症状、対策など、健康について配信します。
筋肉萎縮症とは、簡単に言ってしまうと筋肉がどんどん小さく(萎縮)してしまう病気です。
筋肉はもともと収縮するものですが、何らかの要因によって筋肉が萎縮したままの状態になるのが筋肉萎縮症です。
筋肉というのは全身に張り巡らされていて、それぞれの部位を動かすために必要不可欠な働きをしています。
そのため、筋肉萎縮症になると部位ごとに症状が異なります。
手足の筋肉が萎縮すると運動障害という症状が起こりますが、初期段階では普通ならなんでもないことが出来ないようになります。
症状は人によって異なりますが、例えばお箸やペンが持てなくなったり、足や腕が上がりにくくなる、転びやすくなるなどの症状が起こります。
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ただ、この段階では異常に気がつかないことが多いため、症状は進行していきます。
進行すると、さらに握力が弱まったり、歩いたり走ったりする時に違和感や痛みを感じるなどの症状が起こり、やがて手足が麻痺して思うように動かせなくなっていきます。
喉や舌の筋肉が萎縮した場合は、滑舌が悪くなったり、言葉がきちんと発音できなくなります。
これらの筋肉の萎縮が進行すると、ラ行やパ行の発音がしにくくなります。
また、喉の麻痺がひどくなると食べたり飲んだりすることが困難になったり、ひどくなると唾液も飲み込めなくなって嚥下障害が起こります。
顔の筋肉が萎縮すると、一部分がぴくぴくしたり引きつったりし始めて、徐々に感情と表情にずれが生じるようになります。
いずれにしても、筋肉萎縮症の症状は最初はとても分かりづらいため、進行してから気がつくことが多いので注意が必要です。