病気の原因や症状、対策など、健康について配信します。
筋肉萎縮症は種類によって発症する症状が異なりますが、球型という筋肉萎縮症は嚥下障害や呼吸障害など球症状が主体となります。
また、他の種類の筋肉萎縮症であっても、進行すると横隔膜や肋骨筋など呼吸に関する気管の筋肉が萎縮してしまい、呼吸障害が発生することもあります。
呼吸障害は心肺機能の疾患でも起こることがありますが、筋肉萎縮症によって起こる呼吸障害は一過性ではありません。
萎縮が起こる部位によって症状に違いはあるものの、日中は大丈夫なのに夜になると呼吸不全になる、寝ているときに呼吸障害なるなどのトラブルが起こります。
いずれにしても、どのタイミングで呼吸障害が起こるかは分かりませんし、さらに悪化すれば慢性的に呼吸ができなくなるというトラブルに繋がります。
呼吸は生命維持活動の一つですから、筋肉萎縮症の予後の症状としてとても重要で、死因の一番の原因になるものですす。
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呼吸障害が起きたら、気管切開や人工呼吸器、酵素投与などで対応する必要があります。
ただし、末期症状ということもあるため、延命措置ではなく麻薬の使用で最後を穏やかに過ごすという選択もあります。
呼吸障害が起こるということは、筋肉萎縮症がそれだけ進行していることの証明でもあります。
延命措置を取ればその分生きてられるものの、基本的に知覚や五感に障害が出ないので、寝たきりで人工呼吸器をずっと外せないことを意識で知りながら生きながらえるのも辛いものです。
ですので、呼吸障害の発症に関わらず、筋肉萎縮症と診断されたら呼吸障害が出たときの対応に関して意思の疎通を行っておくことが必要なのです。