病気の原因や症状、対策など、健康について配信します。
糖尿病というと、甘いものが食べられなくなる、食事制限をしなくてはいけないなどのイメージはあるものの、実際にどのような害があるのか分からないという方も多いでしょう。
糖尿病患者といっても、普通に食事をして生活も変わりなく過ごしている方も多いですし、重症じゃなければ外見や行動に何らかの異変が起こるわけでもありません。
初期段階であれば特に自覚症状がありませんし、進行もとてもゆっくりなので、例え糖尿病になっても最初はあまり深刻に考えない人も少なくないようです。
しかし、糖尿病は国民の5人に1人が発症している、もしくは予備軍と言われている生活習慣病の一つであり、治療をしても完全に治すことはできない病気です。
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進行すると合併症によって重篤な病気を引き起こすこともあるので、どんな病気なのかしっかり理解しておきましょう。
糖尿病は循環器系疾患で、血糖のコントロールが出来なくなる病気です。
血糖というのは血液中のブドウ糖のことで、生命活動を行うためのエネルギー源となるものです。
食事などから摂取した糖質はグルコースというブドウ糖になり血液内に取り込まれるため、食後はブドウ糖の濃度が上がって血糖値も高くなります。
健康であれば血糖値を下げる働きを持つインスリンなどホルモンによって、血糖値が一定の範囲内に治まるように適切にコントロールされます。
しかし、インスリンの分泌量が減少したり、インスリンが正常に作用しなくなると、ブドウ糖の代謝に異常が起こり血糖値が高いままになってしまいます。
つまり血糖値を適切な数値に保てなくなるのが、糖尿病という病気なのです。