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腹部に大動脈瘤ができた場合は、ある程度まで大きくなると触って分かります。
ただし、メタボリックシンドロームや肥満だったりすると、脂肪のせいで分からないことがあります。
胸部の大動脈瘤だと、体の表面には何の変化も現れないため、触診をしても分かりません。
そのため、大動脈瘤の診断は基本的には検査をする必要があります。
胸部大動脈の検査は、胸部X線検査で行います。
正面と側面からX線検査をして、大動脈に瘤ができていないかどうかを確認し、瘤のような症状が認められた場合はCT検査で径の大きさを測ります。
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ただ、X線検査だけだと小さい瘤を見逃してしまうこともありますから、高血圧や遺伝的要素がある場合は、最初からCT検査をする方が正確に診断できます。
腹部大動脈瘤の検査は、腹部のCT検査もしくは腹部エコー検査を行います。
胸部大動脈瘤と同じで、腹部大動脈瘤を正確に診断するにはCT検査がもっとも適切ですが、要因がないのであれば腹部大動脈をエコー検査するだけでも十分でしょう。
自覚症状については、どちらの大動脈瘤もほぼないと言えます。
ですが大動脈瘤が破裂したら、胸部の場合は呼吸困難になったり、腹部だと激しい腹痛や腰痛などの自覚症状が起こります。
このような症状が出たらかなり危険な状態ですから、すぐに手術を行わなくてはいけません。
ですので検査によって大動脈瘤の診断を受けている方はもちろん、高血圧など大動脈瘤の要因を持っている方は、呼吸やお腹周りに異常を感じたらすぐに病院に行きましょう。