病気の原因や症状、対策など、健康について配信します。
大動脈瘤というのは原因がはっきり解明されていないのですが、大動脈の径が大きくなる病気なので血管障害の一つと考えられます。
血管障害を引き起こす一番の要因としては、高血圧が挙げられます。
血圧を複数回測定してみて、最高血圧が140mmHg以上、もしくは最低血圧が90mmHg以上という数値が高血圧の定義となっています。
高血圧であっても、初期段階であれば特に深刻な症状が出ることはないものの、血管は大きなダメージを受けています。
高血圧は血管に強い圧迫がかけられている状態ですから、これが続くと血管内に傷がついたり、圧迫によって血管が硬くなってしまいます。
血管内に傷がつくと血栓ができてさらに圧力が高まりますし、血管が硬くなると収縮幅が小さくなって血液の流れが悪くなります。
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このように血液の流れが滞ったり、血管が硬くなると大動脈の径が大きくなりやすいため、高血圧の人は大動脈瘤を発症しやすいのです。
高血圧は高齢の方の症状というイメージがありますが、近年はライフスタイルの変化によって30代や40代の方でも高血圧になることがあります。
血圧は1回測っただけでは高いか低いか判断できませんが、健康診断などで血圧の数値に注意を受けたり、高血圧の可能性があると言われた場合は注意しましょう。
また食生活がいい加減だったり、睡眠不足や運動不足などに心当たりがある場合は、高血圧のリスクが高いので同様に注意が必要です。
ちなみに、割合は少ないものの遺伝によって発症することもありますから、家族に大動脈瘤の患者さんがいる場合も注意してください。