病気の原因や症状、対策など、健康について配信します。
躁うつ病とは双極性障害とも呼ばれている精神疾患で、躁状態とうつ状態を繰り返す病気です。
名前はうつ病と似ていますが、うつの症状と躁の症状を交互に繰り返すという点がうつ病との大きな違いです。
簡単に言うと、うつ病の場合はうつの症状しか起こりません。
しかし、躁うつ病はやたらと元気になったり、はしゃいだり、明るくなったりする躁状態と、すべてをネガティブに捉えるうつ状態の両方の症状が起こるのがうつ病との違いです。
うつ病と同様に原因は特定されていませんが、一般的にはうつから始まり躁うつへと進行していきます。
つまり、最初はうつ病であっても、経過観察の途中で躁の症状が発症すれば躁うつ病となるのですね。
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躁うつ病に以降するうつには、急激にうつの症状が発症する、うつ病が重度、うつ病に加えて精神病症状を伴っているなどの特徴があります。
ただ、いずれにしても入口はうつ病であり、それが躁うつ病に進行するかどうかは自分でも医師でも判断出来ません。
うつ病の治療を行っていない場合だと、突然気分が明るくなってハイになるため、自分で躁うつ病と気がつかないことがあります。
明るくなるのだから躁うつ病でも良いのでは、と思うかもしれませんが、実は躁うつ病はうつ病よりも自殺率が高いのです。
うつの時と躁の時の精神的な落差が大きく、人によっては症状が混合してしまうこともあるため、衝動的に自殺をしてしまうリスクがあります。
海外では5人に1人が自殺をするという統計結果も出ているので、気分の浮き沈みが激しかったり、うつの症状が出ている場合は速やかに医療機関を受診しましょう。