病気の原因や症状、対策など、健康について配信します。
よく、うつ病は遺伝すると言われますが、「遺伝」を正確な意味で捉えるとうつ病は遺伝しません。
体は両親から受け継がれる遺伝子によって構成されるので、例えば両親が二重なら子どもも二重になるのが遺伝です。
うつ病は精神疾患ですから、親がうつ病だったとしてもそれが遺伝することはないのです。
ただ、うつ病の一番の原因とも言われるストレスへの耐性というのは、扁桃体の感受性で決まると言われていて、この感受性に対して遺伝が関わっていることが分かっています。
扁桃体の感受性は遺伝と育ってきた環境や経験で決まると言われているので、こういった点から考えれば、うつ病は遺伝しないけどうつ病になる素質を持っていると言えます。
ちょっとややこしいのですが、シンプルに言えばうつ病は遺伝しないので、例え親がうつ病だったとしても心配する必要はありません。
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ですが、うつ病になりやすい素質はあるのですから、特に影響を受けやすい家庭内では過ごし方に注意しましょう。
子どもの頃から計算すると家庭にいる時間はとても長いので、その分精神形成に影響を与えます。
人それぞれ育てられ方は異なり、育つ環境も違いますが、その中でストレスを解消すること、ストレスに対抗できる強い体と心を育てることが大切です。
家庭内は基本的に一番リラックスできる環境ですから、好きな本を読んだり音楽を聴いたり、ゆっくりお風呂に入るなどくつろげる時間を過ごしましょう。
また、食事はストレスに対する抵抗性を高めてくれるので、家庭では栄養バランスの取れた食事をしてうつ病の予防や改善に役立てるといいですね。