病気の原因や症状、対策など、健康について配信します。
肺炎は、昭和初期までは日本人の死亡原因の1位でしたが、昭和の中期からは大幅に減少し始めて、人口対比でも30にまで下がっていました。
しかし昭和後期から少しずつ増加していて、近年は肺炎の検査を呼びかけるテレビコマーシャルが放映されていることから分かるように、現在は死亡率が95%近くという高確率になってきています。
現在は肺炎と死を結び付ける方は少ないと思いますが、死亡原因としても再び上昇して4位となっているので注意しなくてはいけません。
なぜ一度減少した病気がまた増えて、医療は進化しているはずなのに死因の4位になっているのか、疑問に思う方もいるでしょう。
その理由は、単純に言ってしまうと高齢化社会です。
昔は肺炎になるのは乳児や中高年がもっとも多かったのですが、現代では60歳以上のお年寄りの割合が高くなっています。
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特に80歳以降で肺炎を発症する人が増えていて、何と人口対比でいうと10万人に対して1120人が発症しているとされているため、死因率もぐっとアップしているのです。
肺炎は加齢も原因の一つですから、高齢者の人口が増えれば増えるほど発症率は上がりますし、死亡する確率も高くなるのですね。
ちなみに、実際の死亡者数は85歳以上だと年間2000人以上と言われています。
つまり1日あたり5人以上が肺炎で死亡しているということになるので、いかに肺炎の死亡率が高いかが分かりますね。
もちろんこれは高齢者だけに限ったことではありませんから、ただの肺炎などと軽く考えずにしっかり治療を行いましょう。