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肺炎の症状は風邪と似ているため見極めが難しいのですが、特徴的な症状として呼吸音が変わることが挙げられます。
肺炎は肺の中でウイルスが繁殖している状態なので、呼吸音に変化が起こるのです。
自分では判断しづらいものの、聴診を行うとすぐに肺炎の重症度が診断できるぐらい特徴があります。
肺炎患者の特徴的な呼吸音は水泡音と言われるもので、聴診をするとプツプツという音やプチプチという音が聞こえます。
こういった音が出るのは、肺の中にある肺胞が炎症を起こしているからです。
肺胞は、動静脈の毛細血管に付着している組織で、気体の交換を行う働きを持っています。
この肺胞がウイルスによって炎症を起こすと、機能が低下して気体交換が正常に行われなくなるため水泡音が聞こえるのです。
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ただし、こういった呼吸音は気管支炎や肺水腫、気管支拡張症など他の病気でも聞かれることがあるので、さらに詳しく調べる必要があります。
念入りに調べる場合は、捻髪音を分析します。
肺炎患者だと、もつれた髪を無理やりほどくようなバリバリという音やプチンプチンという髪がちぎれるような音がします。
これは肺胞の炎症によって柔軟性がなくなり、空気が入ることで組織が壊れてしまい起こる音です。
このように、肺炎になると呼吸音に特徴が出るのですが、その異常となるポイントは肺胞です。
肺胞が正常に働けなくなることで、肺を使って呼吸をする時に普通とは異なる呼吸音が出るのです。
軽症であれば自分で確認するのは難しいですが、明らかにおかしい呼吸音がする場合は肺炎の可能性もあるということです。