病気の原因や症状、対策など、健康について配信します。
肺炎は大半が感染によって起こるもので、肺がんは吸い込んだ気体が細胞を癌化することで起こりますから、まったく別の病気です。
ただし、何らかの要因で細胞が弱くなって肺の免疫機能が低下することで起こる、という部分は共通しています。
免疫細胞がしっかり働いていれば、肺炎を引き起こす細菌やウイルスを除去することが出来ますし、有害な気体を取り除いて細胞の癌化を防げます。
つまり肺炎になったからと言って肺がんになる、またはその逆の確率が高いわけではないものの、肺の状態によって発症するという共通点があるので併発のリスクは高くなります。
また、肺炎と肺がんは咳や痰の多さ、喉や胸の痛み、息苦しさなど症状が似ているという点でも関係があると言えます。
どちらも重症化すると症状の度合いが異なっていきますが、普通だと見分けるのが難しいです。
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そのため発見が遅れることも多く、遅れれば遅れるほど併発しやすくなったり重症化したりするので、自己判断ではなく医療機関で診察することが大切です。
併発した場合も、通常の肺炎であれば肺がんと併せて治療を行うことが出来ます。
ただ一つ注意したいのは、間質性肺炎を併発した時です。
間質性肺炎は普通の肺炎と異なり、肺にかかる負担などで肺胞や毛細血管を支える細胞が線維化することで起こります。
この肺炎は放射線や手術、抗がん剤治療をすると急激に進行し、最悪の場合死に至ることもあるため、がんの治療が進められません。
ですので、少しでも異常を感じたらすぐに医療機関を受診して、間質性肺炎を併発させないように注意してください。