病気の原因や症状、対策など、健康について配信します。
ノロウイルスに感染をすると、初期段階であれば発熱、そして進行していくと嘔吐や下痢など食中毒症状を発症するのが一般的です。
普通の食中毒を引き起こすのは食品内で増殖した細菌ですが、ノロウイルスの場合は単独で食中毒を引き起こします。
ノロウイルスが体内に侵入すると、腸内で爆発的に増殖します。
そのため、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などが発症するのですが、重症化してしまうことも多く、1日に10回以上嘔吐したり何回も下痢が起こることも少なくありません。
また成人や高齢者だと、嘔吐や下痢が子供よりも強い症状になって出やすいと言われています。
症状によっては、お腹を刺すような激しい腹痛が起きたりしますが、体力があれば症状がひどくても回復は早いようです。
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ただし、ノロウイルスというのは典型的な食中毒症状だけではなく、腸とはまったく無関係な部位に症状が出ることがあります。
これはノロウイルスの種類によるのですが、くしゃみや咳など上気道の炎症症状が発症することもあります。
上気道炎症状だけで食中毒症状が発症しない場合は、ノロウイルスに気がつきづらいため、感染源になってしまうので注意が必要です。
また、嘔吐や下痢に伴う脱水症状も発症します。
脱水症状になると回復が遅れるだけではなく、体力の低下によって症状の重症化にもつながります。
ノロウイルスの症状が出ている時は食事を無理して摂る必要はないのですが、脱水症状は回避しなくてはいけませんから、水分はこまめに摂るようにしましょう。