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筋肉萎縮症によって呼吸障害になると人工呼吸器を使用することがあります。
人工呼吸器とは、本来なら口から吸ったり吐いたりする空気を、人工的に肺に送って空気の流れを補助する機械です。
一過性の呼吸困難であれば、鼻や口にプラスチック製のチューブを挿入します。
しかし、筋肉萎縮症の場合だと一過性であることは少なく、慢性的だったりいつ呼吸困難になるか分からないので常時装着することになります。
長期使用の場合だと、鼻や口から挿入する人工呼吸器は負担になるので、筋肉萎縮症では気管を切開してチューブを通して装着するのが一般的です。
人工呼吸器を装着することで生き続けられる年数は、患者さんの年齢や体力、気力、病気の進行状態が関わっているので人によって異なるとしか言いようがありません。
10年以上生き続けられる人もいますし、数年で命を落としてしまう人もいます。
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また、肺炎など他の病気が発症して亡くなることもありますから、一概に何年生きるとは言えないのです。
筋肉萎縮症は進行すると、ほぼ例外なく呼吸障害が引き起こされます。
筋肉萎縮症の場合だと、意識ははっきりしていて知覚も五感も普通の状態ですから、呼吸障害はとてつもない苦しみです。
そのため延命措置として人工呼吸器をつけることを拒否している患者さんであっても、呼吸困難が発症すると人工呼吸器をつけるのが一般的です。
人工呼吸器は一度装着したら、安易に外すことはできないので、逆に使用するのが恐いという方も多いようです。
しかし、つければ確実に寿命を延ばすことができますから、年数にこだわる必要はないと言えるでしょう。