便秘は大腸癌の原因とはなりませんが、これらには密接な関係があることをご存知でしょうか?動物性脂肪を分解するために必要な成分は大腸癌の原因となるのですが、これを腸内にとどめてしまう便秘はやはり危険なので、便秘は油断できないのです。

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便秘と大腸癌には関係があるの?注意しておきたいポイントについて

まず、便秘が大腸癌の原因になるかということに関しては、厚生労働省によって原因にはならないと発表されています。


以前は便秘になると大腸癌になると思われていましたが、現在はあらゆる研究において直接的な関係がないことが分かっています。


「それなら便秘でも特に心配ない」と思ってしまうかもしれませんね。


しかし、直接の原因ではないとしても、間接的に見ればまったく無関係ということではありません。


大腸癌の直接の原因の一つとして挙げられるのは、動物性脂肪の過剰摂取です。


現代人の食事は欧米化しているため、あらゆる加工食品から動物性脂肪をたくさん摂取してしまっています。


動物性脂肪を分解するためには胆汁という物質が必要になるため、肝臓から大量に分泌されるのですが、この胆汁を腸内細菌が代謝すると発がん性物質へと変性します。


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つまり、動物性脂肪過多の食生活をしていると、発がん性物質を大量に生成してしまうことになり、消化吸収を行う腸は癌になるリスクが高まるのです。


もちろん不要な分の胆汁は排出されていきますが、便秘になると長期間腸内に留まり、発がん性物質となって大腸癌を引き起こすことがあります。


これが便秘が間接的に大腸癌に関わるという所以です。


また、逆に大腸癌になることで便秘が起こることもあります。


大腸は、便を形成して肛門へと送り出す器官ですから、細胞の癌化によって排便活動に異常が起こり、便秘になることもあるのです。


ほとんど便秘したことがないのに、長期間便が出ない、便は出てもすっきりしないなど排便障害の症状があったら、大腸癌の可能性があるので医療機関を受診しましょう。

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