大動脈瘤と深い関わりのある症状、大動脈解離について、そのリスクの高さや死に至る危険性などを、詳しくまとめています。通常の血管との違いや、痛みの有無、そして発生するタイミングなど気になる情報をチェックすることができます。

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大動脈瘤と強い関連のある大動脈解離とは?死に至る危険性はあるの?

大動脈瘤と大動脈解離は、どちらも大動脈に関連する病気です。


大動脈は、体の中心部分を走る一番太い血管で、心臓から胸部を通り、腹部までつながっています。


普通の血管は数ミリ程度の太さですが、大動脈はなんと腹部で約2cm、胸部にいたっては3cmという太さを持っているので、この大動脈に起こる疾患は命に関わると言っても過言ではないでしょう。


大動脈には内膜と外膜がありますが、大動脈解離という病気は、大動脈の壁に亀裂が入って内膜と外膜が解離する症状が起こります。


言葉だけで見ると、内膜と外膜が分離するだけだと安易に捉えてしまうかもしれませんが、正常な状態ならくっついているものが剥がれるのですから大変危険な症状です。


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大動脈の壁が分離すれば、血管の収縮のリズムが乱れて内部を流れる血液も停滞してしまうので、他の部位への血流も低下することになります。


そのため大動脈解離が起きた部位には激しい痛みが起こりますし、血液が流れなくなると手足などにも痛みが発症します。


この病気は前兆がなく、ほとんどの場合突然発症します。


原因としては高血圧や動脈硬化など大動脈瘤と同じことが考えられるものの、どういったタイミングで起こるかははっきりわかっていません。


このように突然起こる大動脈解離は急性大動脈解離と呼ばれていて、突然死の原因としては心筋梗塞に次ぐ2番目となっています。


つまり死に至る危険性がとても高い病気なので、特に原因がないのに激しい胸の痛みや背中に激痛を感じたらすぐに適切な治療を受けましょう。

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