それから３０年が経ち、友達のお母さんとは会っていないのですが、認知症になってしまわれたとのこと。

１０代の学生の頃、友達の家によく泊りに行かせてもらっていました。

友達のお母さんは、とっても優しくて、美味しいお料理でもてなしてくれて、親しみを持って私にも接してくれました。

私は、母親に褒めてもらうことがなかったので、私の母とは全然違って、何でも話を聞いてくれて、一緒に(私達は未成年でしたが)タバコやお酒も「いいの、いいの」と飲んでくれて、とにかく温かく接してくれる友達のお母さんが大好きでした。

それから３０年が経ち、友達のお母さんとは会っていないのですが、認知症になってしまわれたとのこと。

友達は、お母さんにとって、娘ではなく、旦那の不倫相手になってしまったそうです。

お母さんの頭の中では、自分の旦那は、友達(娘)の旦那になったのです。

だから、友達がお母さんに会いに行ったら、嫉妬されて大変なのだそうです。

友達のお母さんは、アルコール依存があったそうです。

だから、普通の認知症よりも、進み方も進行の仕方も、異常なのだそうです。

私の身内にも認知症の親がいますが、友達のお母さんの病状の進み方は、数倍早い感じでした。

病気は受け入れるしかないけれど、とても素敵なお母さんだったので、友達も私も残念に思っています。