病気の原因や症状、対策など、健康について配信します。
祖父が知らぬ間に大動脈瘤に罹患していることがわかったのは、今から20年前のことです。
当時祖父は、肝臓がんのために入院していたのですが、その当時の検査で大動脈瘤が発覚しました。
大動脈瘤に自覚症状はなく、検査をしなければわからないほどのものでした。
高齢であることを理由に手術ができませんでした。
大動脈瘤になれば、背中の痛みなど症状とは異なる部位の違和感や痛みを感じるのが一般的です。
病院に入院しながら薬で治療したかいもあり、大動脈瘤は目立たないほどに小さくなりました。
しかし、いくら経過観察をしていても再発しやすい傾向にあるため、常に検査を行っていました。
その後は肝臓がんの治療を優先してきたため、大動脈瘤の再発に気づかないまま半年以上が経過していました。
日に日に脚や体などに瘤ができていることに母が気づき、医師の診察も大動脈瘤の再発と判断されました。
肝臓がんの症状も末期に近い状態のため、腹水がたまっていたことから、腹水が大動脈瘤を圧迫していたと推察されました。
祖父は、なくなる当日に病院で勝手に管をはずしてしまいました。
しかもそれを自分ではずした時、大動脈瘤を圧迫し吐血しました。
死因は大動脈瘤破裂でした。癌の症状がおさまっていただけに残念です。