病気の原因や症状、対策など、健康について配信します。
がん細胞というのはリンパや血液に乗って患部から離れた臓器で転移巣を作る性質を持っているため、乳がんになった場合、例え治療をしても乳腺組織から転移している可能性も否めません。
乳がんが絶対に転移するわけではないものの、進行状況がステージ㈽になると転移の確率は極めて高くなります。
もちろん免疫反応によってがん化は制御されるものもありますし、抗ガン治療を続けていれば死滅しますから、全身ががんに侵されることはめったにないですが、それでも油断はできないのが現実です。
転移性の乳がん対策方法の基本は、進行を遅らせることと症状の緩和ケアです。
乳がんが他の部位に転移した場合、例えそれが肺であっても肺がんではなく乳がんの肺転移となるため乳がん治療に即した対策を行っていきます。
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しかし、残念ながら発症するしないに関わらず、転移性乳がんは全身に対しての治療を行います。
もし肺など局所的に出血が痛みがある場合には手術や放射線治療などを行いますが、こういった症状がない場合は、まず進行を遅らせて発症を防ぐ対策をしていきます。
進行を遅らせる治療には、ホルモン療法や化学療法などがありますが、治療の指針となるのはQOL(生活の質)の向上です。
いかにQOLを低下させないで治療を行うかが、転移性乳がんの対策方法では一番重要なので、副作用が少ないホルモン剤による治療が第一の選択となります。
ホルモン療法の効果が低い場合には化学療法を行っていき、同時に痛みの緩和ケアをしていくのが転移性の乳がんの対策方法です。
ただし、効果を高めるには早期発見がカギとなるので、治療後も定期的に検査をするのが、対策の中でもっとも大切なことといえるでしょう。