女性ホルモンのエストロゲンと乳がんの関係について、深く掘り下げている記事です。女性ホルモンには2種類ありますが、これらの違いやがん化させている理由、エストロゲンが乳がんリスクを高めている秘密などを知っておきましょう。

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女性ホルモンであるエストロゲンと乳がんの関係とは

女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類がありますが、エストロゲンの働きの中には、乳腺や腺房を発達させるというものがあります。


つまり、エストロゲンは母乳を作りだす臓器を発達させるという重要な役割を持っているのですが、このエストロゲンが乳がんの原因の一つと言われているのです。


といっても、エストロゲンが直接細胞をがん化させるわけではありません。


エストロゲンが乳がんに関係すると考えられるのは、発がん性物質などによってがん化もしくはダメージを受けた細胞が、エストロゲンの影響によって増殖するからなのです。


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その理由としては、エストロゲンが細胞の増殖を促進したり、細胞の分裂を促す働きも持っているからです。


生理的に言うと、更年期を迎える40代以降は急激に分泌量が低下しますが、それでも乳がんのリスクが高くなるのは、乳管上皮細胞という細胞にはエストロゲン受容体が増加するからです。


受容体が増えるのは、少しでも多くのエストロゲンを結び付けるためなのですが、エストロゲンが受容体と結合すると細胞分化を促進していきます。


増殖活動は、細胞に異常があるかないかは関係なく行われます。


そして、近年の食生活の欧米化による高脂肪高カロリーの食事はエストロゲンの分泌を増加させます。


また、エストロゲンは美容ホルモンとも呼ばれていて、女性の肌や髪を美しくする働きも持っているので、エストロゲンの分泌を促進したり様似作用をもった成分を摂取する人も増えています。


そのため年齢に関わらず乳がんになる女性が増えているのですが、いずれにしてもエストロゲンの過剰分泌は乳がんリスクを高めてしまうので注意しましょう。

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