放射線療法は皮膚を切開することなくがん細胞を直接ダメージをあたえて進行を抑える治療法ですが、乳がんにおいても活用されています。この治療法の特徴や入院の必要の有無、そして副作用などについて情報をまとめています。

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放射線療法による乳がん治療の特徴や副作用について

放射線療法とは、高いエネルギーを持つX線を局所に照射し、がん細胞にダメージを与えることで進行を抑制する治療法です。


これはあらゆるがんに適用される治療法で、もちろん乳がんの場合でも放射線療法を行います。


放射線療法は、検査結果を元に専門医が放射線量を決定し、照射が必要な部位に目印をつけます。


1日に1回、約2分ほど放射線を照射するというのが一般的な乳がん治療なので、放射線療法は外来治療で受けられるというのが特徴です。


ただし体の調子が悪い場合や、骨や脳などに転移している場合だと入院が必要なこともあります。


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また、他のがんでは化学療法と放射線療法を行う化学放射線療法のために入院が必須となりますが、乳がん治療では化学放射線治療を行わないというのも特徴といえます。


放射線というと心配なのが副作用ですが、乳がん治療の放射線療法では脱毛やめまい、嘔吐などの副作用はありません。


ただし放射線療法中と終了後には、重度ではないものの副作用があります。


乳がんの放射線療法の副作用は、放射線療法期間中だと皮膚がかゆくなったりひりひりしたりすることがあります。


人によっては、皮膚が剥けてしまったり黒ずみが出来たり、カサカサになったりしますが、療法中の副作用は2週間程度で治まります。


終了後の副作用は特に重篤ではありませんが、肺に近い部分を照射するため肺炎が起こったり、咳が続く、胸が苦しくなるという症状が出ることがあります。


また、放射線によって皮脂の分泌が減るため、ひどく乾燥したりかゆみが起こることもありますが、基本的に乳がん治療の放射線療法の副作用は軽度のものなので心配はいらないでしょう。

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