若い女性の中にも見られるスキルス性胃癌について、その特徴や注意しておきたいポイントなどをご説明しています。通常の胃癌とスキルス性胃癌の違いや、症状の調べ方など踏まえてご案内していますので、心当たりがある場合は確認してみましょう。

基本的に胃癌は40代から50代の中高年に発症しやすいと言われていますが、近年は若い女性でも胃癌になる方が増えています。

ただし若い女性の場合だと、普通の胃癌ではなくスキルス性胃癌が多くみられます。

スキルス性胃癌とは進行性の胃癌で、胃癌の中でも特に治療が難しいと言われています。

スキルス性胃癌の特徴は、胃癌の一種ではあるものの胃癌の検査をしても発見しにくいのが一つの特徴です。

その理由は、普通の胃癌であれば胃壁などに出来る病変が、スキルス性胃癌だとほとんど見られないからです。

本来なら細胞が癌化するとデコボコになったり、出血などの症状が起こるのですが、スキルス性胃癌の初期段階ではこのような状態にはなりません。

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これが普通の胃癌との大きな違いで、胃癌は胃の粘膜部分の細胞が癌化していくため分かりやすいのですが、スキルス性胃癌は胃壁の内部を侵食していきます。

ですので、早期の段階で発見することが出来ず、胃壁まで症状が起こってしまうとすでに手遅れという状態であることが多いのです。

そしてスキルス性胃癌で注意したいのが、症状が分かりにくいということです。

スキルス性胃癌の自覚症状は、胸やけや胃のむかつき、胃の痛みなど食べ過ぎなどで起こる症状と変わらないため、症状からの発見するのも難しいのです。

こういった症状が起こったとしても、治まれば気にしませんし、多少続いたとしてもスキルス性胃癌に結び付けることはないでしょう。

もちろん胸やけぐらいで癌検診を受ける必要はないものの、慢性的に起こったり、ちゃんとした食事をしていても不調がある場合には気をつけなくてはいけません。