大動脈瘤を治療する場合に考えておきたいのは、その後に発生するかもしれない合併症のリスクです。手術を受ける場合は、どのような問題が発生するのか、感染症などの可能性について詳しく知っておくことが重要なのです。

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大動脈瘤の治療を受ける場合に考えたい術後の合併症について

大動脈瘤は一度発症すると元の状態に戻すことはできません。


しかも、瘤が大きくなると破裂する可能性があり、命を落とすかもしれないので、治療というのは破裂を予防することが第一の目的になります。


大動脈瘤の状態や患者さんの体の状態などにもよりますが、基本的な治療は瘤が出来ている部分を手術で切開し、瘤を取り除いて人工血管をつけます。


人工血管であれば径が拡張することもありませんし、破裂するリスクもなくすことができます。


ただし、手術をするからには合併症があることも知っておかなくてはいけません。


術後の合併症は、切開する部位によって異なりますが、まず開腹手術の場合だと腸管の機能低下や感染症などの合併症が挙げられます。


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そのため腸閉塞になったり肺炎などが起こる可能性があります。


ただし、腹部大動脈瘤の手術は胸部大動脈瘤よりは合併症が少ないです。


開胸手術になると、人工心肺を使って心臓の動きを一時的に停止させて行うことがあります。


人工心肺を使うとしても、脳や脊髄への大動脈の流れを遮断しなくてはいけないため、心肺機能が低下したり、脳梗塞が起きたり、脊髄麻痺などの合併症が起こる可能性があります。


また、緊急手術の場合だと腎不全や出血多量などの合併症のリスクが高まります。


大動脈瘤自体は、簡単に言ってしまうと瘤を取り除けば治る病気です。


しかし取り除くための手術に関してはさまざまなリスクが伴うので、大動脈瘤の治療を受ける場合には、合併症のことも頭に入れて治療法を決める必要があると言えます。

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